【エヴァ】5章 エヴァンゲリオンとは何か

A.T.フィールドに対抗できる武器を開発できていた可能性があります。実際に、旧劇場版では、ロンギヌスの槍のクローンの開発にも成功しています。

エヴァの開発には10年以上を要したことや、人の魂を必要とするなど、不確定要素が多いことを考慮すれば、すでに安定した実績がある戦車や戦闘機などの通常兵器を軸に、使徒に対抗できる武装を研究開発した方がはるかに効率的であり、堅実であったと考えます。では、なぜゼーレはエヴァの開発にこだわったのでしょうか。それはエヴァが人類補完計画に必要なマテリアルの一つであったためです。旧劇場版では、量産型エヴァ、いわゆる、エヴァシリーズが人類補完計画の儀式に使われています。計画に必要なエヴァの数は不明ですが、作中のセリフから、最低でも10体が必要であったと考えられます。

ゼーレ「エヴァシリーズ、すでに8体まで用意されつつある」
ゼーレ「残るはあと、4体か」
ミサト「EVA13号機までの建造開始?世界七個所で?なぜこの時期に量産を急ぐの?」
マコト:「EVAを過去に2機失い、現在は2機も大破ですから。第2次整備に向けて予備戦力の増強を急いでいるのでは?」
新世紀エヴァンゲリオンより引用

2章で人類補完計画は”設計者”が行ったツィムツームの巻き戻しであり、そのためには、生命の樹の復元が必要であると説明しました。生命の樹は10個のセフィロートから形成されています。そのため、少なくとも10体の生命の実(S²機関)を持つ、エヴァが必要であったと考えられます。旧劇場版では、9体のエヴァシリーズが投入されており、キールは「いささか数が足りぬが、やむを得まい」と発言しています。結果的に、一体の不足を埋めるために、生命の実(S²機関)を持つエヴァ初号機が代用され、生命の実を持つ、10体のエヴァシリーズが揃うことになります。以上のように、エヴァは人類補完計画の儀式の道具としての役割がありました。エヴァANIMAでも、過去の円環の知識を得た加持が、エヴァは祭儀の器であると発言しています。人類補完計画については、別の章でじっくりお話ししたいと思います。

加持「ーーエヴァがなぜ巨大なのか解るかね、それは祭儀の器だからだ」
山下 いくと; 柏原 康雄. エヴァンゲリオンANIMA1より引用

以上のように、エヴァンゲリオンは単なる使徒殲滅兵器としてだけでなく、後の人類補完計画のための、マテリアルとして準備されていました。つまり、ゼーレは使徒殲滅を口実に、自らの目的に必要な、エヴァの開発資金を世界各国に捻出させたということになります。この理由から、ゼーレの計画の邪魔になるジェットアローンはネルフに仕組まれたプログラムによって暴走し、計画はとん挫することになります。

終わりに

次回は、本章でカバーし切れなかった、碇ユイが初号機に残った理由や「箱舟計画」について考察したいと思います。いつものことながら、間違いも多いと思いますので、コメント欄でお教えいただければ嬉しいです。また、気に入っていただけましたら、共有やコメントしていただけると励みになります。それではまた次章でお会いしましょう。

Related posts

Leave a Comment