【エヴァ】7章 ゼーレの人類補完計画の目的

サードインパクトを耐え抜く計画、「箱舟計画」を考案しました。

リツコ「そうね・・・最初にこの考えを持ったのは、彼女、碇ユイだったわ。彼女はサードインパクト後でも人類を生き延びさせるために、箱舟計画を思いついた。」
シークレット オブ エヴァンゲリオンより引用

しかし、母なるリリスへ還ることを望むゼーレは、碇ユイの計画を採用せず、彼女は自分の息子であるシンジだけでも救おうと、初号機と同化しました。

このユイの「箱舟計画」は最も古い「人類補完計画」であり、前章はこの計画について詳しく説明しましたが、本章では、ゼーレの人類補完計画について、詳しく述べたいと思います。

ゼーレの人類補完計画

まずは、ゼーレが碇ユイの箱舟計画を採用しなかった理由について説明します。その理由を一言で言えば、碇ユイにとって、サードインパクトはヒトが避けるべき「滅び」でしたが、ゼーレにとっては、望むべき「救済」であったためです。

SEELE 12「これは通過儀式なのだ。閉塞した人類が再生する為の。」
SEELE 05「滅びの宿命は新生の喜びでもある。」
SEELE 04「神も人も全ての生命が死を以てやがて一つになる為に。」
ゲンドウ「死は何も生みませんよ。」
新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君により引用

知恵の実の原罪を背負っているヒトは、不安や他者の恐怖に苦しんでいますが、サードインパクトは他者との境界を消し去り、ヒトは他者の恐怖から解放されます。そして、神と一つになることで、ヒトの脆弱な肉体と精神は神によって補完されます。

葛城ミサト「出来そこないの群体として既に行き詰まった人類を完全な単体としての生物へと人工進化させる補完計画」
新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君により引用

キール「不要な身体を捨て、神と一つに。我々の導きにより、全ての生命を終末と再生の道を。」
新世紀エヴァンゲリオン2より引用

碇ユイにとって、ヒトが個別性を失うことは死を意味していましたが、ゼーレはヒトの個別性を失うことで苦しみから解放されることを望みました。

リツコ「人間の苦悩や悲嘆、恐怖・・・あらゆる苦しみを形成する心の壁を取り除いてくれるだけ。そんなくだらないものから解放され、新しい完全なる生命体へと還元するのが目的よ。」
シークレット オブ エヴァンゲリオンより引用

そして、元々、宗教集団をルーツに持つゼーレにとって、神との同化は教義でもあります。

ゼーレ:最深度情報
(略)
教義とは、アダム・カダモンへの道、すなわち不老不死の神に近づく事である。
新世紀エヴァンゲリオン2より引用
※アダム・カダモンとはエヴァでは始原の存在のこと

以上の理由から、ゼーレにとって、救済であるサードインパクトは回避すべきものではありません。むしろ、いずれ自然発生するサードインパクトを人為的に引き起こし、発生を早めようとさえします。

キール「左様。だが、いずれ起こるであろう、サードインパクトを待つのではない。我々の手により発生させ、新たな人類の未来を切り拓くのだ。」
剣崎「・・・人為的にサードインパクトを引き起こそうというのか?」
キール「時間を早める、というのが正確な表現だ。」
シークレット オブ エヴァンゲリオンより引用

では、ゼーレがどのように補完計画を実行するのか、その具体的な方法について説明します。

人類補完計画の具体的なプロセス

ゼーレはまず使徒殲滅を行わなければなりません。第一章で述べたように、本来、一つの星には、一つの種が着床するはずでした。しかし、リリスがアダムを追ってきたために、地球には二つの種が着床してしまいます。これは本来の第一始祖民族の計画にはなく、「アダムの民」と「リリスの民」はそれぞの種の存続をかけて戦うことが宿命づけられています。ファーストインパクトの際、アダムの民である使徒は眠りにつきましたが、裏死海文書によれば、2015年に使徒は目覚め、

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