【エヴァ】7章 ゼーレの人類補完計画の目的

全ての答えは神の言葉(聖典)にしかないと考えます。結果、己の良心には従わないため、良心の呵責も発生しません。そのため、目的の為に無垢な人々が犠牲になることを厭わなくなります。神の目的を実行することは何であれ善行であると考えるためです。歴史を見れば、遥かに多くの人が、悪行よりも、善行によって殺されています。

実際の人類補完計画

ここまで、ゼーレの人類補完計画について説明してきましたが、実際のサードインパクトでは、ゼーレの計画通りには事は進みませんでした。例えば、ゼーレの補完計画を阻止しようとしたゲンドウにより、ロンギヌスの槍は回収不可能になっています。先に述べたように、槍なしでサードインパクトを発生させると、媒体となるリリスは消滅してしまいます。そのため、ゼーレはリリスを使ってサードインパクトを発生させることはできません。その代わりに、S²機関を獲得し、神(始原の存在)に等しき存在となった初号機を使うことになります。

キール「キール:約束の時が来た。
ロンギヌスの槍を失った今、リリスによる補完は出来ぬ。
唯一、リリスの分身たるEVA初号機による遂行を願うぞ。」
新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に

初号機であれば、消滅してしまったとしても、ゼーレにとって問題はありません。むしろ、神に等しき存在となった初号機は、人類補完計画完了後には邪魔になりうる存在です。しかし、結果的には、初号機が消滅することはありませんでした。シンジを守ろうとした、碇ユイの意思によって、ロンギヌスの槍が戻されたためです。別のゼーレの計画にない出来事の例として、ゼーレが用意した渚カヲルではなく、ゲンドウが用意した綾波レイがリリスと同化してしまいます。そして、綾波レイが碇シンジに補完を委ねたことで、魂の選別はゼーレやゲンドウではなく、碇シンジが担うことになります。しかし、結果的には、シンジは補完を拒否し、人の魂はリリスに還ることはありませんでした。

旧劇場版の前にも、ゼーレは渚カヲルを直接送り込み、リリスに渚カヲルの魂を宿し、サードインパクトを引き起こそうとしています。

キール「リリスに魂を宿し、不浄な世界を浄化する、約束の時は来たのだ」
EVANGELION ORIGINAL 3 より引用

渚カヲルはタブリスという使徒でもあるため、最後の使徒の殲滅も同時に実行される計画でした。このゼーレの計画を理解したゲンドウは、「老人は予定を一つ繰り上げるつもりだ。我々の手で。」と言っています。

ゲンドウ「老人は予定を一つ繰り上げるつもりだ。我々の手で。」
新世紀エヴァンゲリオンより引用

この時点で、ロンギヌスの槍は回収不可能になっているため、旧劇場版と同様、渚カヲルがリリスと融合し、サードインパクトを起こしてしまうと、リリスは消えてしまいます。そのため、ゼーレはゲンドウに初号機を使うように指示しています。

キール「碇。君はよき友人であり、志を共にする仲間であり、理解ある協力者だった。これが最後の仕事だ。初号機による遂行を願うぞ。」
新世紀エヴァンゲリオンより引用

つまり、旧劇場版と同じように初号機を依り代として使うことで、リリスを残そうとしています。ところが、碇シンジに心酔し、彼を愛してしまった渚カヲルは、「アダムの民」を犠牲にしててでも、碇シンジが生き残る世界を望み、

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