【エヴァ】8章 ゲンドウの人類補完計画

ゼーレの補完計画がヒトを完全な単体生物へと進化させるものであったのに対し、ゲンドウの補完計画では、ヒトは個別の肉体を保ったまま、心を互いに補完します。

冬月「ゼーレは、サードインパクトにより全人類を完全な単体生物へと進化させるべくこの計画に乗り、私と碇は、全人類の心を互いに補完する事をこの計画の目的とした。我々は、ゼーレの老人達を欺きながら、お互い異とした目的を歩んでいるのだ。全ての使徒を倒す、その時まで。」

新世紀エヴァンゲリオン2より引用

そのベースとなる考えは、碇ユイの大学時代の論文にあります。彼女の研究テーマは、自己意識の拡大、他者の意識への干渉、そして、意識のリンクであり、

冬月「自己の意識の拡大と他者への意識の干渉・・・。精神汚染・・・。」

新世紀エヴァンゲリオン2より引用

このテーマはゲンドウの人類補完計画の雛形でありながら、彼女が生み出したエヴァのシンクロにも利用されています。

冬月「故意に変性意識を生み出すには・・・。・・・これは、エヴァとのシンクロを促すための基礎理論であったものか・・・?」
新世紀エヴァンゲリオン2より引用

ヒトがエヴァとシンクロするように、ヒトとヒトがシンクロすることで、互いに心を補う方法をユイは研究していました。碇ユイの「箱舟計画」の章で、接触実験の原案は惣流・キョウコ・ツェッペリンによるものであったと述べましたが、碇ユイの研究テーマもこれに近いものであり、碇ユイはゲンドウ経由で、キョウコのものと思われる論文をドイツから入手しています。

ゲンドウ「これは君が興味があると言っていたレポートだ。ドイツ語で、すまないが・・・。」
(略)
碇ユイ「被験者と長期間接触した人間も同様に遺伝子レベルから変化が起こっている。他生物による進化の可能性を垣間見る事が出来るわね。精神汚染とも言うべき、この・・・」
新世紀エヴァンゲリオン2より引用

ユイと冬月の会話では、ヒトは喜び、怒り、苦しみ、悲しみという感情にとらわれずに、心をありのままに受け止めることで、「変性意識状態」に入り、心の奥深くで繋がり合う事が出来るようになると述べられています。

碇ユイ「喜び、怒り、苦しみ、悲しみ・・・、これらの感情に、人の思考はとらわれてしまいます。ですが、心をありのままに受け止め・・・、見る事ができる人はここへ来る事が出来ます。」
新世紀エヴァンゲリオン2より引用

この「変性意識状態」は、誰でも意識の持ち方次第で到達できる状態であるとされており、人類補完計画は必須ではありません。そのため、碇ユイの「箱舟計画」では、あくまで補完は子ども達の肉体を守ることを目的としており、

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