【エヴァ】8章 ゲンドウの人類補完計画

ゲンドウはナビゲーターとして、同じく設計者である綾波レイを用意しています。両者は互いに設計者を隠しており、ゲンドウはゼーレが渚カヲルを用意していることは知らず、ゼーレもゲンドウが綾波レイを用意していることを知りません。

冬月「しかし、レイが生きているとわかれば、キール議長らがうるさいぞ」
新世紀エヴァンゲリオンより引用

冬月「マルドゥック機関を通さない5人目の子供か。キナ臭いな」
碇「ああ。ゼーレからの贈り物だよ」
(略)
冬月「いずれにせよ、あの老人たちが送り込むのだ。ただの子供ではあるまい」
EVANGELION ORIGINAL3より引用

そのため、フィフスチルドレンがゼーレから送られてきた際、ゲンドウ達は渚カヲルについて情報を持っておらず、逆に、ゼーレが零号機パイロットの尋問を要求した際、ゲンドウは綾波レイの秘密を守るため、代わりに赤木リツコを差し出しています。

使徒殲滅後、ゲンドウはまず、アダムの胎児と同化し、アダムの肉体を得ます。次に、リリスと同化した綾波レイと融合し、知恵の実と生命の実を得た、完全な始原の存在、つまり、神になります。その上で、初号機=ユイとの融合を果たし、新たな世界のアダムとイブになることを目指しています。

ゲンドウの野望:最深度情報
(略)
ゲンドウは復元中のアダムの欠片と融合し、レイ=リリスとの融合を経て初号機との融合(ユイとの再会)を果たそうと思っている。
新世紀エヴァンゲリオン2より引用

ゲンドウ「アダムはすでに私とともにある。ユイと再び逢うにはこれしかない。アダムとリリスの禁じられた融合だけだ」
新世紀エヴァンゲリオンより引用

新たな世界の神となったゲンドウは、人々を新たな生命体として作り直します。その新人類は、変性意識状態のような、互いの心を補完し合う意識を生まれながらに持っていると考えられます。

冬月「彼女は人間、また他生物も同じように意識の繋がりを持ち・・・、それらが干渉しあう事で、進化の糸口を生み出すと言うものだった。生物の変性意識を人工的に作り出し・・・、それらを一つにまとめ、進化させる。人類補完計画の雛形となる理論となっていた。」
新世紀エヴァンゲリオン2より引用

また、肉体についても、生命の実の能力によって、新人類はL.C.Lに覆われた死の世界でも、半永久的に生き残ることが出来ます。つまり、ヒトは強靭な精神と肉体を生まれながらに持つことになり、ヒトは神に還る必要性がなくなります。その結果、第一始祖民族の計画した、個別化と単一化を繰り返す世界、つまり、「円環の世界」から、ヒトは外れることになります。新劇場版と小説版でも、方法は違いますが、ヒトは円環の世界から外れることになります。新劇場版でも、ゲンドウはエヴァインフィニティを箱舟として使うことで、円環の世界から脱しようとしています。この辺りは新劇場版の章で詳しく述べたいと思います。

以上がゲンドウの補完計画ですが、ゲンドウの計画には不明な点も多く、私の推測が多分に含まれていることをご理解ください。例えば、不明な点として、エヴァシリーズが必要なのか、依り代として初号機が使えない場合、どうするのか。等があります。完全な神となったゲンドウにとって、もはや生命の樹や槍による制御は必要ない可能性もありますし、小説版のように、初号機の代わりに、弐号機とアスカを依り代として使う予定であった可能性もあります。

「ネルフ本部戦の最終局面で生贄となりかけた弐号機を中心にそれは発動し掛かった。天に象形を成す生命の木、祝福に舞う量産型エヴァと、形容も理解もしがたい黙示録を人々は見たのだ。」

山下 いくと; 柏原 康雄. エヴァンゲリオン ANIMA 1 (DENGEKI HOBBY BOOKS)

ネルフ誕生

ここまでで、ゼーレとゲンドウの補完計画についての説明は終わりですが、この章の最後に、補完計画の実行組織である、ネルフについて、簡単に説明しておきます。

2010年、MAGIシステムの完成と共に、ゲヒルンは解体され、より公的組織である、国連直属の超法規的組織、特務機関ネルフが誕生します。MAGIは、生みの親である赤木ナオコの「科学者」、「母」、「女」の3つの人格による独立した人工知能から構成されており、

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