【エヴァ】9章 碇シンジはなぜ他者を回避するのか

碇シンジはなぜ他者を回避するのか

碇シンジの養育環境

まずはシンジの性格形成に大きな影響を与えたと考えられる、ネルフに来る前のシンジの生活環境から見ていきたいと思います。

シンジは、「先生」と呼ばれる人物のもとに預けられていましたが、

ゲンドウ「では出て行け。」
シンジ「はい。先生のところへ戻ります。」
ゲンドウ「また逃げ出すのか。」
新世紀エヴァンゲリオンより引用

漫画版では、母ユイの兄夫婦のもとに預けられています。

ゲンドウ「どうかよろしくお願いします。」
シンジ「父さん待って、どこに行くの?」
ゲンドウ「仕事だ。しばらく会えない。」
シンジ「いやだ。行かないで。置いてかないでよ。」
ゲンドウ「わがままを言うな。伯父さんのところでいい子にしてろ。」
新世紀エヴァンゲリオン 13巻 漫画/貞本義行 原作/GAINAX より引用

ユイと同様、ユイの兄もゼーレの子息であるため、何かしらの「先生」と呼ばれる職業や代議士のような地位にあったとしても不思議ではなく、同一人物の可能性もあります。

叔父夫婦にはシンジと同じ年頃の男の子がいました。シンジとは従弟にあたりますが、叔父夫婦は実子とシンジを分け隔てなく育てるということはありませんでした。むしろ、シンジは子供としての扱いすら受けていません。養父母は世間体を気にしていたため、食べるものや着るものは十分与えられ、虐待を受けるということもありませんでしたが、

叔母「いつまで預からなきゃいけないの。あのコ」
叔母「しばらくっていつまでなのよ。
伯父「養育費はちゃんともらってるし、妹の子だ。
放っとけないだろう。世間の目もある。」
新世紀エヴァンゲリオン 13巻
漫画/貞本義行 原作/GAINAX より引用

シンジに自分の子供と同じように接することはなく、ただ食事と住む場所だけが与えられていました。シンジが中学生になってからは、離れで一人で住み、孤独な生活を送っています。

叔母「シンちゃんも来年から中学生だからねぇ。自分の部屋が欲しいと思ってね。だからわざわざお庭に作ってあげたんだよ。」
シンジ「ありがとう。おじさん。おばさん。僕、ちゃんとひとりで勉強します。」
新世紀エヴァンゲリオン 3巻 漫画/貞本義行 原作/GAINAX より引用

シンジが預けられたばかりの頃(3、4歳頃)、従弟と取っ組み合いのケンカになりましたが、シンジだけが叔母に平手打ちをされています。ケンカの理由は、従弟が「おまえの父ちゃん、母ちゃん殺したんだって?なんかの実験で失敗して殺したってうちの母ちゃん言ってたぞ。」と言ったことが理由でしたが、

従弟「おまえの父ちゃん、母ちゃん殺したんだって?なんかの実験で失敗して殺したってうちの母ちゃん言ってたぞ。」
新世紀エヴァンゲリオン 3巻 漫画/貞本義行 原作/GAINAX より引用

叔母は理由を聞く前にシンジだけを叱っています。そして、叔母はシンジにも聞こえる声で、シンジを家に置きたくないと伯父に訴え、ゲンドウを批判しました。

叔母「いつまで預からなきゃいけないの。あのコ」
伯父「しばらくっていつまでなのよ。養育費はちゃんともらってるし、妹の子だ。放っとけないだろう。世間の目もある。」
叔母「だってあのコ、全然、私になつかないんだもの。いつも反抗的な目をして。なに考えてるかわかりゃしない。父親に似たのよ。ユイさんもなんで、あんな得体のしれない男と」
新世紀エヴァンゲリオン 13巻 漫画/貞本義行 原作/GAINAX より引用

父親の悪口を聞きたくないシンジは、それ以来、理不尽な理由で怒られても、

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