【エヴァ】9章 碇シンジはなぜ他者を回避するのか

碇シンジはなぜ他者を回避するのか

世界の存亡の為に自主的にエヴァに乗ることを決断したわけではありません。

シンジ「僕がエヴァに乗ったのは、人類を救うためでも、あの子を守るためでもないんです。」
新世紀エヴァンゲリオン 1巻 漫画/貞本義行 原作/GAINAX より引用

そのため、この時点のシンジは、自分がどうしたいかではなく、常に周りの人が自分をどう思うかが行動の基準にあります。しかし、シンジは物語の後半で、自らの意志でエヴァに乗ります。

ゲンドウ「なぜここにいる。」
シンジ「僕は…僕はエヴァンゲリオン初号機のパイロット、碇シンジです!」
新世紀エヴァンゲリオンより引用

それはシンジ自身がアスカやレイを守ろうと決断したからであり、ここにシンジのパーソナリティの成長があります。

基準2:「好かれていると確信できなければ、人と関係を持ちたがらない」

(2) 好かれていると確信できなければ、人と関係を持ちたがらない
「DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル」より引用
編集:American Psychiatric Association
出版社:医学書院

シンジは養父母に育てられていますが、里親に引き取られた子どもに多く見られる特徴として、里親を試すというものがあります。一度、両親に捨てられたという経験をした子供は、里親がどれだけ愛を注いでも、心から信用することができません。むしろ、優しくされればされるほど、また捨てられるのではないかと不安になります。そのため、故意に里親が養子を嫌うような状態を作り、それでも里親が自分を嫌いにならないかを試そうとします。このような試験を乗り越えて、ようやく子供は里親を信頼することができるようになります。この傾向は友人や恋人にも向けられることが多く、仲良くなればなるほど、裏切られるのではないかと不安になってしまいます。

シンジはミサトと同居することになりますが、ミサトの優しさに触れながらも、

Related posts

Leave a Comment