【エヴァ】9章 碇シンジはなぜ他者を回避するのか

碇シンジはなぜ他者を回避するのか

拒絶されないという基準で行動してしまいます。

シンジ「嫌われる原因を作らなければいいんだ。」
新世紀エヴァンゲリオン2より引用

シンジは、特にアスカの顔色を伺い、その行動がさらにアスカを苛立たせてしまいます。

シンジ「それ分かります。僕もさっきみたいに誉められてもあまり嬉しくないし、逆にアスカを怒らせるだけだし…どうして怒ったんだろう…何が悪かったんだろう…?」
ミサト「さっきの気になる?」
シンジ「はい…」
ミサト「そうして、人の顔色ばかり気にしているからよ。」
新世紀エヴァンゲリオンより引用

人付き合いをする上で、他者から批判されることや拒絶されることは避けられません。自分が常に他者を思いやれる存在でないように、他者も常に自分を思ってくれるわけではないためです。そのため、人は「嫌われてもいい」という勇気を持つことが、他者と生きていくために必要になりますが、シンジがこの勇気を持つことが、エヴァの物語の結末に、重要な影響を与えることになります。

基準5:「不全感のために、新しい対人関係状況で抑制が起こる。」

(5) 不全感のために、新しい対人関係状況で抑制が起こる。
「DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル」より引用
編集:American Psychiatric Association
出版社:医学書院

このタイプの人は、自分に自信がないため、自分は友人たる資格がない、恋人たる資格がないと思い込み、新しい友人や恋人を作る勇気が持てず、自分から諦めてしまうことがあります。極端な場合、相手から遊びに誘われたり、デートに誘われたとしても、自分はきっと相手を満足させられない、相手が本当の自分を知ったら、きっと後悔するだろうと考え、自分から断ってしまうこともあります。これは職場でも同じで、自信の無さから、自分から採用を断ったり、自分から仕事を辞めてしまうことがあります。序盤のシンジは、自分を何もできない人間だと考え、誰も自分を好きになることはないと思い込み、クラスでも孤立してしまいます。

シンジ「どこへ行ったって中途半端で何もできない。だから、こんな僕を必要としてる人なんて誰もいないんだ。」
新世紀エヴァンゲリオン 2巻 漫画/貞本義行 原作/GAINAX より引用

ミサトとの関係のように、トウジやケイスケの強引な接触を経て、ようやく交友関係を作る事が出来ています。

トウジ「碇、二発もどついたりして悪かった、わしのこともどついてくれ!」
シンジ「そんなことできないよ!」
トウジ「頼む!せやないとわしの気が済まん!」
ケンスケ「こーゆー恥ずかしいやつなんだよ、ま、それで丸く収まるんなら、殴ったら?」
新世紀エヴァンゲリオンより引用

基準6:「自分は社会的に不適切である、人間として長所がない、または他の人より劣っていると思っている」

(6)自分は社会的に不適切である、人間として長所がない、または他の人より劣っていると思っている
「DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル」より引用
編集:American Psychiatric Association
出版社:医学書院

このタイプの人は、自己評価が低く、友人や恋人には使わないような侮蔑の言葉を自分自身には安易に使う事が出来ます。客観的な分析によって、自分の短所を改善する目的であればよいのですが、

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