合法的に自分の国を作る方法 (目指せ国連加入)

皆さんは、王様になりたいと思ったことはありませんか?
今回は、合法的に国王になり、自分の国を作る方法を説明したいと思います。
国王になると、様々なメリットがあります。
・税金を払わなくてよい。
・自己紹介の際、名前の前にKingを付けて名乗ることができる。子供も皇太子と呼んでもらえる。
・自分を神と崇める宗教を国教とすることで、現人神になることができる。
・バイセクシャルしか住めない、公務員は服を着てはいけないなど、自分の思い思いの法律を作れる。
・「昨日、外務大臣を叱ってやったんだよねー」とビックな話題を話し始められる。
少し興味が沸いてきませんでしたか?

まずはじめに、国を作った人達の建国ストーリーを失敗例も含めて紹介したいと思います。

自分の国を建国した英雄達

建国例1:アトランティス
ある時、アメリカ人のウィリアム・アンダーソンは妙案を思い付きました。それは、カジノを独立国家にしてしまえば、アメリカ国内では違法の、高レートのカジノを経営でき、さらに課税もされないというものです。

具体的には、カジノを有する人工島をアメリカの領海のギリギリ外に建設することで、独立国家のレジャーランドを作ることを計画しました。

アトランティス

アトランティスという会社が、このビジネスモデルに賛同し、事業化に成功。洋上にレジャーランドの土台が完成しました。
ところが、その翌年のハリケーンによって、国土の75%が消失してしまいます。
それでも、ウィリアムはあきらめませんでした。修復作業を進め、国の名前をアトランティスとし、独立国家の宣言まであと一歩というところまで来ました。しかし、ここで新たな問題に突き当たります。アメリカ政府に訴えられたのです。
サンゴ礁の破壊、海路の妨害などの問題に加え、大陸棚外土地法という法律に違反しているとして、アメリカ政府がウィリアムを訴えたのです。残念ながら、結果は敗訴。
ウィリアムの夢と共にアトランティスは全て海底に沈み、伝説の大陸と同じ運命をたどりました。

建国例2:ニュー・アトランティス
アトランティスと同じ時期に、文豪アーネスト・ヘミングウェイの弟、レスター・ヘミングウェイが、ジャマイカ島沖に人工島を造り、独立国家として宣言しています。

アーネスト・ヘミングウェイ
こちらは政府や環境団体への根回しも完璧で、ウィリアムと同じ過ちを犯すことはありませんでした。無事に人工島を完成させ、独立国家として宣言もしました。
ところが、翌年のハリケーンでニュー・アトランティスの国土はすべて消失します。
世間からは、なぜアトランティスのような沈んだ大陸の名前を付けたんだと、半分同情ぎみの批判が浴びせられました。

建国例3:シーランド公国
元イギリス陸軍少佐ロイ・ベーツが、イギリスの海上トーチカを占拠し、独立国家として宣言をしました。

シーランド公国

先に紹介したアトランティスと違い、シーランド公国は建国から50年経った現在でも、存続しています。
しかし、ロイにとって、この50年は平穏なものではありませんでした。

ロイ公とジョアン公妃
(ロイ公とジョアン公妃)

まず、建国後まもなく、イギリスから不法占拠だとして、訴えられました。このトーチカは第二次世界大戦中にイギリスが建設したものであり、勝手に占拠することは許せるものではありませんでした。
ところが、驚くべきことに、司法の下した判決はイギリス政府の敗訴。イギリスを含め、これまで周辺諸国が領有権を主張していなかったことが判決理由でした。
司法からもお墨付きをもらえたシーランド公国でしたが、ロイの苦難はまだまだ続きます。1978年、シーランド公国をカジノレジャーランドにするため、首相に任命されていたドイツの投資家アッヘンバッハがクーデターを起こし、モーターボートとヘリでシーランド公国を占領しました。目的はカジノ利権の独占でした。ロイは、為す術も無く国外に亡命します。
しかし、ロイは、元陸軍少佐であったこともあり、退役軍人の仲間を呼び集め、奪還作戦を決行、国王の座に返り咲きました。
現在はカジノ構想も諦めたようで、爵位やシーランド公国グッズを売って国家を運営しているようです。
申請すれば、男爵や伯爵といった爵位を数千円から購入できます。

爵位や称号の購入
名詞の肩書が寂しいと感じている方は「部長」や「課長」の代わりにDukeやBaronを付けてみてはいかがでしょうか?
余談ですが、シーランド公国はサッカーのナショナルチームも所有しています。

建国例4:ハット・リバー公国
レオナード・ジョージ・ケースリーを国王とする、オーストラリア西部の広大な小麦畑を中心とする国家です。

ハットリバー公国

元々、レオナードはオーストラリア国民でしたが、オーストラリア政府が小麦の売買への制限や農地を取りあげる動きを見せたため、農場を経営していたレオナードは「経済や土地が奪われる危機に瀕した際には分離独立することが出来る」という国際法を引用し、「ハット・リバー公レオナード1世」を名乗り、独立宣言しました。

ハットリバー公国

これに対し、オーストラリア政府は「領土侵害」として、レオナードを提訴しました。オーストラリア郵便局は郵便物の処理を拒否、また、歳入庁もオーストラリア人として納税するよう要求しました。これら処置に対して、レオナードは激怒。わずか20人程度の国民にもかかわらず、オーストラリアに対して宣戦布告しました。しかし、実際に戦闘行為は行われないまま、数日後には停戦を宣言しています。
後にオーストラリアの司法が、ハット・リバー公国の切手は有効であると判決を出したため、郵便物の受付は再開されました。また、ハット・リバー公国の住民の国籍がオーストラリアから抹消されたため、納税の義務もなくなりました。
50年近くたった現在でも、ハット・リバー公国は存続しています。
四人の皇太子達が首相、外務大臣、財務大臣等をそれぞれ担当しており、国家の維持は、主に農作物や切手の売買、観光事業によって賄われています。

ハットリバー公国皇太子

特に観光事業は、王宮や国家の重要施設を国王自らが案内してくれるということが話題になり、毎年4万人の観光客が訪れています。

ハットリバー公国観光

ハット・リバー公国には、移民局もあり、パスポートに入国スタンプを押してもらうことが可能です。ただし、オーストラリアから出国する際、オーストラリアの入国審査官から「パスポートに落書きするな」とイジられる場合があります。

この他にも、世界には個人が建国した国々が数多く存在します。
ここから、自分の国を作る方法について説明します。

 

どうやって自分の国を作るの?

まず、国土、国民、統治機構の3つがあれば、とりあえず、国として名乗りをあげることが可能です。しかし、それだけで、国際社会から国として認められるわけではありません。実際に、シーランド公国やハット・リバー公国は、国土、国民、統治機構を持ち、実質的に国として独立していますが、どこの国からも国として承認されていません。そのため、シーランド公国のサッカーチームは公式戦には参加できません。

世界から認められていなくても自分の国が持てればよいということであれば、 火山や地震で公海上に突然現れた島を占拠することや、フィジーやフィリピンに無数存在する無人島を購入することで国土を得ることは可能です。もちろん、国として独立できるかどうかは、フィジーやフィリピン政府との交渉次第になります。シーランド公国は2007年に約70億円で売りに出されていたことがあるので、現在でも購入できるかもしれません。

しかしここでは、もう少し大きな国家構想を立ててみましょう。国民が数十人の国家ではなく、数万人、数十万人規模の国家です。そして、国際社会からも認められ、国連加入も目指しましょう。

まず、シーランド公国やハット・リバー公国のように既存国家と敵対してはいけません。シーランド公国は国家承認を求めていましたが、イギリスとの関係悪化を恐れた他の国々は、一国もシーランド公国を国家として認めませんでした。

国際社会が建国を歓迎してくれるようなケースとしては、国際社会が抱える問題を解決することを目指した建国があります。このようなケースでは、発電所など、インフラの資金援助も先進国から得られる可能性があります。

例えば、国土を失ったパレスチナ人やクルド人たちのための国を作る構想です。
イスラエルの領土問題は、第三次世界大戦の引き金にもなると言われており、もし解決できたならば、世界から大喝采されることでしょう。

この問題は、イスラエル人が「遥か昔は我々の土地だった」と、パレスチナ人が住んでいた領土を占拠してしまったことに始まります。そのため、パレスチナ人は「なぜ自分たちが移動しなければならないんだ」と拒否するかもしれません。しかし一方で、毎日死に怯える生活から逃れたいと考えている人も少なくはないでしょう。
この問題の解決は、世界中に住む、ユダヤ人の夢でもあります。ユダヤ人は世界の長者番付にも名を連ねています。そのため、予想外の資金援助が得られるかもしれません。
世界には数十万人規模が住める手つかずの無人島が数多く存在します。このような島で、歴史に残る国づくりをしてみてはどうでしょうか?

同じような例として、エジプトの実業家ナギブ・サウィリス氏が世界中の難民問題を解決するため、難民たちを受け入れる国家を作るという計画を立てています。

ナギブ・サウィリス
(ナギブ・サウィリス氏)

難民問題は日本人にはあまりなじみがありませんが、世界では、深刻な社会問題となっています。
実は日本も難民問題とは無関係ではありません。仮に北朝鮮政府が崩壊した場合、九州を中心に難民を乗せた漁船が毎日のように流れ着きます。現在の日本には難民を収容できる施設はありません。そのため、廃屋や廃墟に住みつくということが予測されます。彼らは、住所がなく十分な教育も受けていない人も多いため、仕事に就くことは難しく、生きるために犯罪を犯してしまうでしょう。

この問題を解決しようとナギブは立ち上がりました。私費を投じて、イタリアやギリシャから無人島を買い、難民たちのための国を作ろうとしているわけです。
しかし、世間からは冷ややかな反応もあります。
・第二のイスラム国になるんじゃない?
・無人島は人が住みにくいから無人島。絶対無理
・甘い生活になれた難民は二度と働かない

などです。一方で肯定的な意見もあります。

・移民する前の大規模な職業訓練施設と考えればいいんじゃないか。
・ドイツやフランスに受け入れられた難民の多くは生活保護を受けており、大きな負担になっている。この島で、しっかりと労働力に育てた方がコストも減らせる。
・とりあえず小さなモデルから始めたらいいんじゃないか?
といった肯定的な意見もあります。

上にあげた例は、どちらも実現の可能性は、限りなくゼロに近いかもしれません。しかし、もしあなたが、このような大きな志を持ち、建国に一生を費やしたならば、仮に失敗したとしても、世界はあなたを称賛するでしょう。
歴史は不可能に挑戦した人々によって作られてきました。
一度きりの人生。挑戦してみてはいかがでしょうか?

外国人のコメント
北スーダン王国って知ってるかい?6歳の娘に「いつか私もプリンセスになれるかな?」って聞かれた父親が、「なれるよ」って答えちゃった。この父親は、娘との約束を守るために、娘の7歳の誕生日に、娘が書いた国旗を砂漠に建てて、建国したんだ。

女の子にとっては世界一の誕生日プレゼントなんじゃないか?すげーいい話。ちょっと俺、北スーダン王国を侵略してくるわ。

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じゃあ、俺はウラヌス(天王星)を領有することをここで宣言するわ。
まてまて、ウラヌスはガスの塊だぞ?
お前ら、さっきからアヌスとかガスとか、何言ってんだよ。汚ねぇ話すんじゃねー!

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私は北極点付近の氷の陸地を領有することを宣言するわ!
そして、地球温暖化で、あたしの領土が侵害されてるって、世界を訴えてやるんだから!
お前は天才か!

 

まとめ

いかがでしたか?
今回は「自分の国を合法的に作る方法」について、まとめました。
ハット・リバー公国のレオナード国王はすでに高齢ですが、毎日、世界中から彼のファンが訪れています。このような老後生活もステキかもしれませんね。
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